あなたは死んだ後に墓に入る予定ですか?
『まだ先のことでわからない』
『墓に入る以外にどうするの?』
日本人にとって『墓』は身近にあるもので、お彼岸やお盆には必ず墓参りをします。
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しかし、『墓』という文化は日本特有のもので、他国の仏教圏では一般的とは言えません。
最近では、お寺が不明瞭なお布施を受け取るという行為や、付き合いそのものを懸念する声が高まり、『墓じまい』や『散骨』もブームとなっています。
我々日本人にとって、墓とは何なのでしょうか?
今回は、『墓』の意味を根本的な部分から解説し、『墓』以外の選択肢について紹介していきます。
お墓の意味|日本ではどのような機能を果たしているのか?
日本におけるお墓の機能は以下の通りです。
- 骨を収蔵するための場所
- 故人をしのぶための記念碑
墓石には『〇〇家』と刻んであるように、家の象徴でもあります。お墓を前にして手を合わせるのは、故人だけではなく祖先にも感謝する意味があります。
世界のお墓事情をみてみる
日本における仏教は『葬式仏教』と揶揄されるくらい、死との結びつきが強いです。なので、死んだら墓に入るという観念が根強くあります。
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他国の仏教圏でも同じような葬法かと思いきや、国によって千差万別です。まずは、世界の墓事情を紹介します。
キリスト教圏・イスラム教圏
- 土葬が主流
- 死者の復活が恐れられている
インド
- 火葬が主流
- 墓を作らず、遺骨は川に流す
中国
- 土葬→火葬に移行中
- 儒教と共産党の影響が強い
チベット
- 遺体を鳥に食べさせる鳥葬がある
- 仏教伝来前からあった葬法
ベトナム
- 土葬が主流
- 数年後に掘り返して、骨を洗って改めて埋葬
ミャンマー
- 土葬が主流
- 墓に埋葬するが、墓標は建てない
タイ
- 火葬が主流
- 遺骨は納骨堂に収めるか、散骨する
このように、仏教圏でも様々な葬法があります。
まとめ
以上、お墓の意味とは?|同じ仏教圏でも葬儀・埋葬方法は驚くほど違うについての解説でした!
世界の仏教圏でみると、日本のお墓文化は独自のものだと分かります。故人をしのぶ墓標の意味があり、日本の伝統として継続させていきたいですね。
ただ、お布施という不明瞭な料金体系に疑問を持つ方も増え、墓じまいを選択したり、新たな選択として散骨を希望する方も増えています。
日本のお墓スタイルは、まだまだ進化しそうです。
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