突然訪れる祖父の訃報。いずれくるとはわかっていても、辛いものですよね。生前、おじいちゃん子だった人なら、なおさら悲しいです。
ですが、いつまでも悲しんでもいられません。
これは、逆の立場で考えるとよくわかります。もしあなたが亡くなって、家族が悲しみに明け暮れていたどうでしょうか?
- 亡くなってから1ヵ月後は?・・・悲しんでくれてありがとう。
- 亡くなってから1年後は?・・・そろそろ自分の人生を取り戻していこうね。
- 亡くなってから5年後は?・・・これじゃ、成仏できんわ!
こんな感じになると思います。大切な人だからこそ、幸せに生きてほしいのです。それでは、悲しい気持ちを乗り越えなければならない理由を解説していきます。
祖父が亡くなったときは悲しい
悲しいです…祖父の死を受け入れられません…。
何日か前ですが、祖父が亡くなりました。
葬儀等が終わって何日か経った今も悲しくてたまりません…。
僕は今、高校二年生なのですが、小さい頃からおじいちゃんが大好きでした。引用:ヤフー知恵袋
約一ヶ月前に祖父を病気で亡くしました。
5年前から入院していて、入院のきっかけになった病気の他にさまざまな病気も併発していて、今年いっぱいもつかどうか、と言われた矢先のことでした。
無事葬儀も済み、実家のある地方から東京に戻ってきて、またいつもの日常に戻ったのはいいのですが、ふとしたタイミングで急に涙が出てきて止まらなくなるのです。
おじいちゃんが亡くなってからとても悲しいです。3月に同居のおじいちゃんが亡くなりました。亡くなった、と聞いてから2週間は毎日のように泣いていました。それからはいつか時間が解決してくれるだろうと思っていましたが、ある時ふとおじいちゃんを思い出してしまい、泣いてしまいます。発狂してしまいたい、大声をあげて泣きたい、それくらい悲しいです。
もう会えないと思うと頭がおかしくなりそうです。引用:お悩み掲示板
大好きなおじいちゃんが亡くなって、悲しみに明け暮れている方がたくさんいらっしゃいます。
悲しい気持ちを乗り越えなけらばならない理由
最初は思いっきり悲しもう
悲しみはいずれ乗り越えなければなりません。ですが、亡くなった直後は思いっきり悲しみましょう。感情を表に出すと、ストレスが軽減され、冷静に先を見定めるチカラが湧いてきます。
1つのタイミングとして、葬儀までに一度気持ちを落ち着けましょう。葬儀とは、御祖父様の最後のセレモニーです。
葬儀の主役は、亡くなられた御祖父様なのです。
心のこもった葬儀で、冥土に送り出してあげましょう。冥途の旅はけっこう大変なモノなのです。
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悲しんだ後は自分の人生を生きる
亡くなった直後は大きな悲しみに襲われます。しかし、そのあとの葬儀はとても忙しく、一瞬ですが悲しみを忘れることができます。
そして葬儀が終わって数日経つと、本当にいなくなってしまったという実感がわいてくるのです。
ですが、あなたがずっと悲しみ続けるのはあなたの都合です。
良い関係性だった御祖父様は、あなたが悲しみで明け暮れる日々を望んでいるのでしょうか?
望んでいるわけがないですよね。
お互いの思いが強ければ強いほど、相手には幸せな人生を送ってもらいたいと思うのが当然です。
死人もけっこう苦労している!?
御祖父様はあなたを想っているなんて書きましたが、我々仏教圏の人間にとって死後の世界は結構大変だったりします。もしかしたら、御祖父様は自分のことで手いっぱいかもしれません。
日本では、亡くなった方に旅ができる服を着せます。この旅装束は、これから始まる長い旅の支度なのです。
人が死んでから来世の行き先が決まるまでには、49日もの時間がかかります。
途中で身ぐるみを剥がされますが・・・三途の川を渡り切るまでは、しっかりと旅の準備をしておきたいところです。
冥途の旅の始まりは山道です。なんと、この山道だけで7日間も歩き続けます。しかも、死んでるのにお腹が減るというのだから大変です。
引用:ゴドブダ
亡くなった後は冥途の旅が始まります。それから7日ごとに、合計7回の裁判を受けて、次の転生先が決まります。
しかし、残念なことに我々の99%は地獄行きなのです。
仏教の戒律は厳しすぎですね。虫一匹殺してしまったら、地獄行きなのですから。しかし、救いがないわけではありません。
今は繰り上げ初七日と四十九日の法要がメインですが、本来の法要は裁判のタイミングに合わせて行っていました。
故人の判決が良くなるよう、生きている家族で祈るわけです。また、地獄にも救済を担当してくれる菩薩がいます。
お地蔵さんで有名な地蔵菩薩です。
お地蔵さんは、どんな状況でも人々を救ってくれるスーパー菩薩なのでした。
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まとめ
以上、祖父が亡くなったとき|悲しい気持ちを乗り越えなけらばならない理由についてでした!
亡くなったすぐあとは、思いっきり悲しみましょう。でも、葬儀だけはしっかり執り行う事。御祖父様の最後のセレモニーです。
そのあとは、時間の経過とともに、自分の人生を歩んでください。御祖父さまは、いつまでも悲しんでいるあなたを望んではいません。幸せに生きてほしいはずです。
ただ、もしかしたら故人は自分のことで手いっぱいかもしれません。仏教における冥途の旅は、けっこう大変なのです。
生きている人間は悲しみ明け暮れる日々から抜け出し、故人の供養に専念したいものですね。
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