日本人なら誰もが見たことのある神様、それが『恵比寿様』です!
トレードマークは背中に背負った大きな袋と、脇に抱えた鯛です。
大黒様、布袋様と並ぶ福の神の1人に数えられています。
さらに、七福神のメンバーにも抜擢されています!
まさに神セブンとは、恵比寿様のことでしょう。
しかし、恵比寿様だって最初から、最強の福の神だったわけではありません。もちろん七福神でもありませんでした。
むしろ、奇形児だったので、生まれてすぐに捨てられたという悲しい過去を背負っています。
そんな厳しい状況にもかかわらず、恵比寿様はどのようにして福の神の頂点まで上り詰めたのでしょうか?
今回は、恵比寿様について解説していきます!
恵比寿様とは何の神様?
恵比寿様は、蛭子命(ひるこ)という神様として誕生しました。
両親は誰だと思いますか?
なんと、イザナギとイザナミです!
え?イザナギとイザナミが誰だかわからないって?
そんな方は、コチラの記事をご覧ください▼
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簡単に説明すると、日本列島や三柱を作った神様です。
三柱
- アマテラス
- スサノオ
- ツクヨミ
この名前なら、聞いたことがある方も多いはずですね。アマテラスに至っては、伊勢神宮に祀られており天皇の始祖とされています。
蛭子命は、三柱よりも先に生まれており、いわばアマテラスたちの兄貴分です。
恵比寿様の生い立ち
生まれてすぐに捨てられた
しかし、骨や手足がなくヒルのようだったので、イザナギとイザナミは葦の船に乗せて海に流してしまうのでした。
蛭子命(ヒルコ)は兵庫県の西宮に流れ着く
海に流された蛭子命は、兵庫県の西宮に流れ着きました。
その土地の人々は、蛭子命を大切に育て養いました。蛭子命はその愛を受け、どんどん神様ランクを上げていくのです。
- 蛭子命
- 夷三郎
- 夷三郎大明神
- 夷三郎大神
- 恵比寿様
そして、海の神様へのイメチェンに成功し、崇拝されるようになったのです。
最後は七福神に大出世
海の神様は、当然ですが海の幸をもたらします。
市場が盛んになると、海の幸を販売するエリアでは恵比寿様を祀るようになりました。
次第に、市場で商売の神様という称号も得て、七福神の1人となったのです。
やはり、イザナギとイザナミの第一子だけありますね。生まれは奇形児でも、その血はしっかりと受け継いでいたのでしょう。
恵比寿様の祀り方
神様を祀るときは、神棚が必要です。
神棚の向きは、正面が南を向くように設置しましょう。人の頭よりも高い位置にしなければなりません。
また、神棚の上に部屋がある(二階など)場合、天井に『空』と書いた紙を貼ります。
神様は天に一番近い位置にいますよ、という意味です。
細かい決まりは以上のようになりますが、今の時代ならオブジェとして飾っても問題はないでしょう。
大切なのは、心の在り方です。
恵比寿様と大黒様は、よくセットで祀られます。その場合、向かって右が大黒様、左が恵比寿様になるようにしましょう。
出生から考えると恵比寿様のほうが血筋はいいのですが、大黒様のほうが格上とされています。
恵比寿様と大黒様についてはコチラ▼
大黒様の詳細についてはコチラ▼
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恵比寿様を祀る代表的な神社
それでは、恵比寿様をお祀りする神社を紹介していきます。
西宮神社
福の神エビス信仰の総本社です。福男を決めるレースでも有名な神社ですね。
年末のテレビで見るアレです▼
戎(えびす)は、イザナギ神・イザナミ神の子供で、3歳になっても足腰が立たなかったため、葦の船にのせて流され、西宮に流れ着いたとされており、その地で育ったという伝説があります。 えびすは七福神のひとりで、風折烏帽子(かぎおりぬ)を着て、指貫(さしぬき)をはき、鯛(たい)を釣り上げた姿に描かれ、海から来た神なので、釣り好きの恵比寿ともされ、福の神として、豊漁=商売繁盛の神として信仰されてきています。
引用:グーグルマップ
蛭子大社
一見して質素ではある、だがしかしとんでもない、装飾や軒や垂木をよくよく見てみるといい。 随分と手が混んでいて、この街の歴史をよくよく感じさせるではないか。 こんな小さな神社ではあるけれども、そんじょそこらの大きな神社よりよっぽどいい仕事をしているのである。 継ぎ目のない一本の木をここまで削って反らせているではないか、これだけの仕事の神社、もし他の土地にあるならばよほどの扱いを受けて然りなのである。
引用:グーグルマップ
須部神社
祭神 蛭子大神 配祀 陶津耳命 大国主命 当地は古代若狭の 窯業の中心地で須部神社は 須恵器から出ていると 思われる 故に陶津耳命が祭神と なっている 所がいつの頃からか 摂津国西宮のエビス神を 勧請 今では主神が陶津耳命から 蛭子大神に代わり 社名も恵比須神社と なっている 境内には大きな鯛の 像もありすっかり エビス神社に変身 但し参道入口に旧社名の 須部神社の石碑が立って いる 陶津耳命=須部神社を 尊崇する人も現存すると 思われる
引用:グーグルマップ
恵比寿様の代表的なご利益
蛭子から七福神までキャリアアップした恵比寿様は、ご利益の力も強いです。
恵比寿様には、以下のようなご利益がります。
- 豊漁
- 航海安全
- 交易の神
- 商売繁盛
- 産業の守護神
海と仕事に関連したご利益を得られます。
恵比寿様の真言(マントラ)
真言(しんごん)とは、サンスクリット語のマントラ(मन्त्र Mantra)の訳語で、「(仏の)真実の言葉、秘密の言葉」という意。『大日経』などの密教経典に由来し、浄土真宗を除く多くの大乗仏教の宗派で用いられる呪術的な語句である。 漢訳経典では、「真言」の他に「密言」、「呪」、「明呪」等と訳される。
引用:Wikipedia
恵比寿様の真言は、以下の通りです。
おん いんだらや そわか
真言は人間の言葉で表すことはできないので、音読みすることが重要といわれています。
まとめ
以上、恵比寿様とは何の神様?|生い立ちは暗くてもやっぱりエリートだったについての紹介でした!
恵比寿様は蛭子命として生まれました。両親は神様界最強のイザナギとイザナミです。
残念ながらすぐに捨てられてしまいますが、拾われた土地の人々の信仰により大出世します。
最終的には福の神、七福神まで昇りつめました。
主なご利益は、海や商売に関係するモノです。
それでは・・・おん いんだらや そわか!