あなたは通夜・葬儀・告別式の違いがわかりますか?
『葬儀と告別式は一緒じゃないの?』
『通夜はみんなが参列するんでしょ?』
答えとしては違います。しかし、時代の流れからすると合っています。本来はそれぞれ別のモノですが、ライフスタイルの変化から同一視されるようになってきました。
昔の決まりが、今の時代に合っていないのです。
通夜・葬儀・告別式の違いがハッキリしないのは、これが原因です。また、人の死ということで情報が表に出てきにくい分野でもあります。そのため、地域による差も大きいです。
これも、それぞれの違いを分かりにくくしている原因です。今回は、通夜・葬儀・告別式の本来の意味と、今の流れについて解説していきます。
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お葬式には3つの儀式がある
『お葬式』といっても、基本的には3つに分かれています。全部をまとめて葬式と言ったり、葬儀と言ったりもするので分かりにくいです。
しかし、本来の意味を捉え、それをご自身の地域に当てはめて考えれば大丈夫です。
通夜|個人と過ごす最後の夜
通夜は、葬儀の前夜に行われれる『故人と過ごす最後の夜』のことをいいます。葬儀までの時間、近親者が夜通しで故人を見守ります。
故人を横に皆で集まって、生前の思い出を語りながら過ごすのです。この間、線香の火は絶やさないようにします。
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葬儀|戒名などを授ける宗教的な儀式
葬儀は、故人が主役で喪主が代理人を務める『仏教の宗教的な儀式』のことをいいます。
日本では、仏式の葬儀が一般的です。仏教では、故人が仏の弟子になれるように、戒名を授けます。これを授戒といいます。さらに個人が成仏できるように引導を渡し、極楽浄土へと導きます。
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告別式|故人との社会的なお別れ
告別式は、大正時代から始まった『故人とのお別れをする社会的な場』のことをいいます。親しい人と、最後の別れを告げる儀式です。
近年のお葬式事情
最近では人々の働き方も多様になり、仕事を長期間休むことができない場合が増えてきました。また、隣近所の付き合いも減り、地域で協力し合う葬儀も減ってきています。
そのため、昔からある本来の葬式では対応しきれず、現代風にアレンジされる場面が増えています。現在の葬式の流れと区分を解説していきます。
半通夜|18時頃から始まる
基本的に、通夜・葬儀・告別式は全てに参列するものです。しかし、日中は仕事があって葬儀・告別式には出席できない方も多いです。
そんな方のために、18時ごろから始まる半通夜というのが一般的になりました。本来は近親者で行う通夜ですが、仕事の帰りにも寄ることができるので今の時代のニーズに合っています。
地域によって差はあるものの、18~20時くらいで終わる半通夜の方が参列者は参加しやすいのです。
半通夜のあと、近親者が夜通しで故人を見守ることを本通夜といいます。ですが、火災の危険性などから、線香をあげることを禁止する斎場もあります。
葬儀+告別式|一日がかりで大変
葬儀・告別式は同日に行われるので、葬儀=告別式と混同されやすいです。しかし、先ほども解説したように、儀式・告別式はそれぞれ別物なので、しっかりと区別しておきましょう。
全体の流れとしては以下のパターンが一般的です。
- 受付
- 開式
- 読経・授戒・引導
- 弔辞朗読・弔電奉読
- 読経・焼香
- お別れの儀(棺のくい打ち)
- 喪主挨拶
- 出棺・閉式
~火葬場へ移動~
- 納めの式(一番最後の別れ)
- 火葬
- 収骨
- 繰り上げ初七日法要
- 精進落とし
このように一日中かかる儀式なので、半通夜だけに参列する人も多いです。本来の初七日法要は、亡くなった日から7日目に行うものです。
しかし、これも今の時代に合わせ、簡易的にまとめてやってしまうことが一般的です。
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中には通夜・葬儀・告別式を1日で行う一日葬というものもあります。
まとめ
以上、通夜・葬儀・告別式の違い|近年は半通夜スタイルが定着してきているについての紹介でした!
最後にもう一度おさらいです。
- 通夜:故人と過ごす最後の夜
- 葬儀:宗教的な儀式
- 告別式:社会的な別れの儀式
このポイントさえ押さえていれば、突然のお葬式でも心構えは安心ですね。
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