日本には14,000を超える曹洞宗の寺院があります。もしかしたら、あなたのお墓も曹洞宗かもしれません。
日本仏教の代表格ともいえる曹洞宗。誰が作ったものかご存知ですか?
『仏教の宗派は難しくてよくわからない』
『ひたすら座り続けるってやつ?』
仏教は、宗派によってやっていることが違いすぎて難しく感じるかもしれません。しかし、どの宗派でも目的は同じなのです。
人々に平安をもたらすこと。つまり、極楽浄土や悟りに導くことです。
その方法が宗派によって異なっているだけなのです。今回は、曹洞宗とは何か?誰が開いたのか?どのような修行をしているのか?について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
曹洞宗の開祖は道元
曹洞宗は道元が開きました。道元は1,200~1,253年を生きた、鎌倉時代の僧侶です。
道元は武家の名門に生まれましたが、若くして両親を亡くします。それをキッカケに13歳ごろに比叡山に入りました。
しかし、比叡山での修行に疑問を感じ、18歳の時に下山。その後は臨済宗の栄西を訪ね、その弟子の明全と共に修行に打ち込みます。
曹洞宗と臨済宗が同じ禅の宗派なのはこのためです。
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曹洞宗か開かれたのは1,227年
道元は、栄西の弟子の明全と一緒に中国へ留学します。かつて栄西も学んだ天童山景徳寺で修行し、1,227年に帰国。大仏寺(後の永平寺)を開き、曹洞宗の開祖となりました。
本山は永平寺・総持寺など
永平寺は福井にあるお寺です。
口コミ
永平寺(福井県永平寺町) もう何十年も昔にNHK特集で、冬の雪深い永平寺の修行風景を取り上げていました。 それを見て以来ずっと行きたいお寺さんでした。 さすがに雪の季節に行く勇気はなく新緑の季節に成りました。 若いお坊さんが多く、どの方も礼儀正しくキビキビされており好印象です。 修行の場なんですね。 張り詰めた空気間のようなものすら感じます。 仏像好きの私ですが、こちらでは建物や伽藍配置等拝見すると共に、修行場の空気間を味わいました。 横浜鶴見の総持寺の空気間と通じるものが有ります。 北陸新幹線のお蔭で関東圏から行きやすくなりました。
引用:グーグルマップ
参拝入口からまずは吉祥閣(きちじょうかく)に入り、実際の修行僧から永平寺の概要、修行僧の生活、参拝中の注意事項の説明を受けます。話によると、修行僧には畳一畳分のスペースが与えられ、そこで食事や睡眠をとるそうです。写真は自由に撮って構わないが修行僧を撮らないことという注意がありました。七堂伽藍は廊下と階段で繋がっているので靴を脱いだり履いたりせずに回ることが出来ます。駐車場は近くのお土産屋に停めてお土産を一定額以上購入すると無料になります。
引用:グーグルマップ
総持寺は神奈川にあるお寺です。
口コミ
さすが曹洞宗総本山だけあってサービス満点でした。お布施についても好意的なアドバイスをしてくれたので安心して供養できました。家族だけで法要したのですが、荘厳なる礼拝堂で執り行ってくださいました。また数人の僧侶による迫力のある読経で感動的な供養でした。道元様ありがとうございます。
引用:グーグルマップ
道元が開山した福井県の永平寺と共に、瑩山禅師を開祖とする横浜市にある釈迦を本尊とする曹洞宗大本山の寺院。瑩山は、高祖の道元に対し、曹洞宗の教団の基礎を築き、その発展に寄与した事もあり、太祖と呼ばれる。
引用:グーグルマップ
本尊は釈迦如来
本尊は釈迦如来です。仏教の開祖であるお釈迦様をかたどった仏像です。
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経典はない
経典はありません。
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ひたすら座り続ける只管打坐で悟りに導く
曹洞宗といえば『只管打坐』です。
まずは座る、とにかく座る、何が何でも座る。たったこれだけ。踊念仏やら空の哲学やら、難しいのが仏教ですが、誰でも簡単に実践できるのが特徴的です。
まとめ
以上、曹洞宗の開祖は道元|経典、本尊、本山について初心者向けに解説でした!
- 開祖:道元
- 開宗年:1,227年
- 本山:永平寺・総持寺
- 本尊:釈迦如来
- 経典:なし
日本に『わび、さび』をもたらした禅宗。あなたも心を落ち着けるために、座ってみてはいかがでしょうか。
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