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仏像の持ち物|如来は手ぶら?菩薩と明王は道具を持って忙しく働く

あなたは仏像の持ち物に種類や意味があることをご存知ですか?

 

『仏様って何も持っていない気がする』

『数珠くらいは持ってるんじゃない?』

 

何も持っていないと思った方は、如来の仏像を想像したのでしょう。

 

仏像の種類についてはコチラ▼

 

簡単にいうと、如来は悟りを開いた仏像です。この世の真理を悟っているので、特に道具は必要ありません。薬師如来以外は手ぶらが基本です

仏像の中で持ち物を持っているのは、如来以外です。菩薩は大衆を救うために、数多くのアイテムを所持しています。明王は仏教に従わない悪を正すために、武器を持っていることが多いです。

 

如来と違って仕事熱心ですね!

 

今回は、菩薩と明王が持っている持ち物と意味について解説していきます。

仏像の種類|如来は暇人?

仏像には種類があり、4つに分類されます。

 

  • 如来:悟りを開いちゃった
  • 菩薩:悟れるんだけど、もっと大衆を救ってからにするよ
  • 明王:仏教を信じないやつ・・・許さん!
  • 天部:如来様、菩薩様、明王様お仕えします

 

ざっくり説明すると、こんな感じに分けることができます。

如来は手ぶら|持物なし

先ほども説明しましたが、如来は悟りを開いているので忙しく働くことはありません。

質素な服をまとって、やわらかい表情でたたずんでいます。逆にいうと、それが如来の仕事です。

唯一、薬師如来だけは薬壺という持物を持っています。これは薬師如来の万能薬です。

 

如来の特徴はコチラ▼

 

菩薩は大忙し|功徳のある持物をたくさん持っている

悟る能力があるのに、あえて悟らないのが菩薩です。

 

その理由は、苦しむ大衆を救いたいから。

 

この時点で、仏よりも熱い志を持っていることは間違いないですね。しかし、仏像ランキングでは如来には及びません。

菩薩は大衆を救うための持物をたくさ所有しています。特に千手観音菩薩はその手の数の多さから、持物もひときわ多く、一番功徳のある菩薩といわれています。

 

千手観音菩薩の持ち物はコチラ▼

 

明王は戦う|武器となる持物をたくさん持っている

明王は大日如来の命令により、仏教に背く輩と戦っています。明王が険しい顔をしているのはそのためです。必死なんですね。

武器系の持物が多いのですが、実は力でねじ伏せることが目的ではありません。邪魔するものとは戦いますが、最終的にはその者をも仏教に帰依させることが目的です。

 

明王の特徴はコチラ▼

 

功徳があるとされる持物一覧

それでは、菩薩が持っていることの多い功徳系の持物から紹介していきます。

薬壺(やっこ)

如来の中で薬師如来だけが持っている持物です。薬師如来というだけあって、万能薬が詰まっています。

ケガというよりは、心の病だったり、国の問題など抽象的な病魔を治してくれます。

数珠(じゅず)

煩悩の数108個の玉に穴を開け、糸を通した仏具です。現在でも庶民に普及しており、普通に見かけます。

煩悩と戦うための智慧の象徴で、仏を心に想う時に用いるので『念珠』とも呼ばれます。

宝塔(ほうとう)

宝塔は釈迦の納骨堂です。仏舎利(ぶっしゃり)とも呼ばれます。わかりやすく言うとお墓です。

奈良の法隆寺に五重塔がありますが、あれも仏舎利です。仏像が手に持つのは、そのミニチュア版と思っていただければ想像しやすいです。

釈迦の教えを表すモノで、弥勒菩薩や毘沙門天が左手に持っています。

宝珠(ほうじゅ)

正しくは如意宝珠といいます。如意輪観音菩薩、地蔵菩薩、吉祥天などが持っています。しずくを垂らした水滴のような形をしており、釈迦の教えが詰まっています。

払子(ほっす)

獣の毛を束ねたハタキです。煩悩や邪気を払うことができます。

経巻(きょうかん)

経巻は文殊菩薩の持物です。釈迦の教えが書かれた巻物で、悟りと智慧の象徴とされています。

蓮華(れんげ)

蓮華は清らかさと幸せを表しています。つぼみの蓮華は慈悲への目覚めを意味しています。主に観音菩薩の持物です。

水瓶(すいびょう)

戯れを払う功徳水(あか)が入った水瓶です。穢れを払い、欲望の熱を冷まし、いくらでも使うことができます。

錫杖(しゃくじょう)

鉄製の杖です。上部に輪が連なっており、地面につくたびに『シャリン』と音がします。悟りを目指すための決意を象徴しています。主に地蔵菩薩が持っています。

実際には僧侶も持っており、音を出すことで小動物や虫を追い払い、想定外の殺生をしないためにも使用されます。

悪を打ち破る智慧の武器一覧

それでは、明王が持っていることの多い武器系の持物を紹介していきます。

弓(ゆみ)

愛染明王が持つ弓が有名で、恋愛成就・縁結びの象徴とされています。本来の功徳は邪気を打ち砕き、釈迦の教えを届けることです。

宝剣(ほうけん)

宝剣は明王や天部が持つ、ダイヤモンドのように強固な剣です。煩悩を払う力があります。不動明王が右手に持っている宝剣は、迷いを断つ智慧もあり『九徹剣』とよばれています。

宝棒(ほうぼう)

明王と毘沙門天が持っている棒です。先端には宝珠が付いており、ダイヤモンドのように硬いです。

戟(げき)

先端が三つ又に分かれた槍です。中国の武器が由来となっています。

羂索(けんじゃく)

千手観音と不空羂索観音が持っています。古代インドの狩猟や戦闘に使われた武器です。煩悩を打ち砕き、願いをかなえてくれる功徳があります。

斧(おの)

明王が持つ武器で、邪気を断ち切る功徳があります。特に有名なのは大元帥明王の斧で、煩悩と悪を容赦なく破壊します。

金剛杵(こんごうしょ)

両端に鋭い刃がついたインドの武器です。刃が三つ又のモノと、五つ又のモノがあります。煩悩を打ち砕く功徳があります。

金剛鈴(こんごうれい)

金剛杵の片方に鈴を取り付けたものです。武器というよりは、鈴の音を利用した楽器です。鈴を振り鳴らして、釈迦の教えを再認識させます。

独鈷杵(どっこしょ)

金剛杵の一種ですが先が割れておらず、両端に1本の剣が付いたような形をしています。この武器も煩悩を打ち砕く功徳があります。

まとめ

以上、仏像の持ち物|如来は手ぶら?仕事が多いのは菩薩と明王についての解説でした!

仏像の持ち物はたくさんありますが、一番えらいとされる如来は手ぶらという衝撃の事実が判明しました。

人々を救済するために頑張っているのは菩薩、明王、天部で、持物が多いのも彼らです。手に何も持っていない仏像を見つけた時、それは如来という事です。

 

仏像は持物だけではなく、手の形にも意味があります▼

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