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天部は仏に仕える神|種類は天女形と神将形の2つに分けられる

あなたは仏像の天部をご存知ですか?

 

『天部なんて初めて聞いた』

『仏様の一種じゃないの?』

 

天部という言葉は聞き慣れませんが、四天王という言葉ならどうでしょう。誰もが聞いたことがありますね。仁王様、大黒様、毘沙門天、阿修羅・・・etc

実家に祀られていたり、ゲームや漫画で一度は耳にしたことがあると思います。これらは全て天部と呼ばれ、神様グループに属する仏像なのです。

仏像にはランクがあり、最高位は如来、次は菩薩、次は明王です。天部はその次に位置し、上位階級の仏像の補佐をすることが役目となります。

 

仏像の種類と階級についてはコチラ▼

 

天部は元々インドの神々でしたが、日本仏教に習合されました。なので、他の仏像とは外観が異なり、鮮やかだったり獣の姿のモノも多いです。今回は、そんな天部の種類と特徴について紹介していきます。

天部の種類と特徴|大きく2つに分けられる

天部とは、仏界における守護神です。基本的に、仏様は悟った『人』なのですが、天部に関しては『神』です。

如来、菩薩、明王などの上位階級の仏像と比べて数や種類が多く、男女の性別があるのも特徴です。天部の仕事は上位仏の補佐です。仏像界ランクでは下層に位置しています。

先ほど『神』と説明した通り、ほとんどが元は異教の神です。仏教に習合されて護法神、福徳神となりました。天部の種類は多種多様ですが、大きく2つに分けることができます。

 

  • 天女形(てんにょぎょう):女性の仏像
  • 神将形(しんしょうぎょう):仏敵を倒す仏像

 

天女形|吉祥天立像

天女形は手に宝珠を持ち、穏やかな顔をした女性の仏像です。

宝珠の正式名称は『如意宝珠』といい、あらゆる願いを叶えるとされています。安産、商売繁盛、五穀豊穣のご利益がある福徳神として信仰を集めてきました。

 

天女形の吉祥天立像は、京都府の浄瑠璃寺にあります。

口コミ

京都南部いわゆる南山城にある古刹。 この辺り(京田辺市や木津川市)には、国宝を含む国重要文化財の仏像を有するお寺さんや、国宝建築物を有する隠れた古刹が点在しています。 とりわけここ「浄瑠璃寺」は、国宝建築2件(本堂と三重塔)に国宝の仏像(九体の阿弥陀座像と四天王像)を有しています。 そして他にも重要文化財の仏像(その中で吉祥天女像は秘仏)と石灯篭。

引用:グーグルマップ

見どころ

国宝  本堂(阿弥陀堂)、三重塔、九体阿弥陀如来像、四天王像

重要文化財  薬師如来坐像、地蔵菩薩立像(子安地蔵、延命地蔵)、吉祥天女像  本堂前の石灯篭

史跡・特別名勝  浄瑠璃寺庭園

引用:グーグルマップ

神将形

手には武器を持ち、体には鎧をまとって、怒りの表情をした男性の仏像です。仏法や信仰を守る護法神として信仰されてきました。

上記の女性、男性に該当しない天部は、阿修羅や十二天などです。

有名な天部

それでは、有名な天部を紹介していきます。

梵天(ぼんてん)|天部ランクトップ

天部の中では、トップクラスの階級です。インドの創造神ブラフマンが仏教に集合しました。

 

ブラフマンはバラモン教の神です▼

 

出世のご利益があるとされています。

帝釈天(たいしゃくてん)|天部ランクトップ

梵天と同じく、天部のトップの帝釈天です。インドの最強神インドラが仏教に集合しました。阿修羅王の宿敵ですが、力の神なので負けることはありません。

金剛力士(仁王)|阿形・吽形で一対

金剛力士は仁王とも呼ばれています。阿形と吽形の2体で一対をなしている護法神です。

 

金剛力士像についてはコチラ▼

 

四天王

東西南北の4方位を守るのが四天王です。東が持国天、西が広目天、南が増長天、北が多聞天です。四天王の中でも最強といわれているのが、北の多聞天です。

多聞天(毘沙門天)|北の四天王

4人の時は多聞天と呼ばれますが、単独で祀られている場合、毘沙門天ともよばれます。

戦勝のご利益がるとされ、戦国武将たちに深く信仰されました。右手には釈迦の骨を修める宝塔、右手には煩悩を打ち砕く金剛杵を持っています。

持国天|東の四天王

持国天は煩悩を断つ宝剣を持っています。

広目天|西の四天王

広目天は遠くを見通す千里眼を持っています。右手には筆、左手には経巻という巻物を持っています。

増長天|南の四天王

増長天は災いを打ち砕く戟(げき)という鉾の一種をもっています。

大黒天|七福神の1人

インドの死神が仏教に習合されて、福の神になりました。米俵の上に座り、打ち出の小づちを持ち、大袋を担いでいます。日本の神様であるおオクニヌシとも同一視されています。

 

大黒天は神道の大黒様と同一人物です▼

 

阿修羅|八部衆の1人

阿修羅は戦いの神様です。インドのアスラ神が仏教に習合されました。戦いの原因は、愛娘を帝釈天の慰み者にされたためです。

娘の敵のため、帝釈天に戦いを挑み続けますが、最強の神である帝釈天に勝つことはできません。いつしか、阿修羅は戦うことをやめられない神になってしまいました。

 

阿修羅がいるとされる修羅道についてはコチラ▼

 

天部には祟りがある?

天部は神様ですが、仏教において悟りを開いたわけではありません。私たちの人道と同様に、六道輪廻の世界にいると考えられています

そのため、男性や女性の性別があり、子供をもうけたりもしています。やはり、人間に近しいモノを感じます。

なので、怒らせたときには、それ相応の仕返しもされます。これが、天部における祟りのゆえんとなっているのでしょう。

まとめ

以上、天部の種類と特徴|祟りがあって怖いとされるのは何故?についての紹介でした!

仏像には階級があり、天部は最下層の仏像です。そのため、上位階級の如来、菩薩、明王の補佐的な仕事をします。

住んでいるのも悟りの世界ではなく、私たち人間と同じ六道輪廻と考えられています。そのため、嫌なことがあれば仕返しもされます。

しかし、その特異能力は特化しており、それ1つをとれば上位の仏像にも匹敵します。上手に信仰したいものですね。

 

天部が仕える如来についてはコチラ▼

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