あなたは如来の特徴をご存知ですか？
『目が細くて、ちょっと開いてるよね』
『全体的に丸みがあるよね』
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来など如来にも種類がありますが、どことなく雰囲気が似ていますよね。
実は如来の特徴というのは決まっており、仏像を彫る仏師はそれを表現するようにしています。
その特徴のことを『三十二相八十種好』といいます。
32個は比較的わかりやすい特徴、80個は細かな特徴のことを指しています。以下は、32個の特徴です。
- 足下安平立相
- 足下二輪相
- 長指相
- 足跟広平相
- 手足指縵網相
- 手足柔軟相
- 足趺高満相
- 伊泥延腨相
- 正立手摩膝相
- 陰蔵相
- 身広長等相
- 毛上向相
- 一一孔一毛生相
- 金色相
- 丈光相
- 細薄皮相
- 七処隆満相
- 両腋下隆満相
- 上身如獅子相
- 大直身相
- 肩円好相
- 四十歯相
- 歯斉相
- 牙白相
- 獅子頬相
- 味中得上味相
- 大舌相
- 梵声相
- 真青眼相
- 牛眼睫相
- 頂髻相
- 白毫相
如来はこれらを元にして作られるので、みなどこなく似た雰囲気になるのです。今回は、如来の特徴について解説していきます。
如来って何？という方のために、仏像の種類も解説しています▼
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仏像の三十二相
足下安平立相（そっかあんぺいりつそう）
足の裏が平らです。そのため、安定感があります。
足下二輪相（そっかにりんそう）
手と足に千輻輪という車輪の模様が描かれています。
長指相（ちょうしそう）
手足の指が繊細で長いです。
足跟広平相（そくこんこうへいそう）
足の幅やかかとが広く、丸みをおびています。
手足指縵網相（しゅそくしまんもうそう）
手足の指の間に水かきのような膜があります。
手足柔軟相（しゅそくにゅうなんそう）
手足が柔軟で色が良いです。
足趺高満相（そくふこうまんそう）
足の甲が高く盛り上がっており、亀のように形が良いです。
伊泥延腨相（いでいえんしつそう）
足のふくらはぎやすねが、鹿のように丸く繊細です。
正立手摩膝相（しょうりつしゅましつそう）
立ち上がった時、手がひざに届くくらい長いです。
陰蔵相（おんぞうぞう）
男根が隠れており、目立っていません。
身広長等相（しんこうちょうとうそう）
体の均整がとれており、手を広げた長さと身長が同じです。
毛上向相（もうじょうこうそう）
体中の毛が上を向いて生えており、右旋しています。
一一孔一毛生相（いちいちこういちもうしょうそう）
全ての毛穴に1本の輝く毛が生えており、よい香りを放ちます。
金色相（こんじきそう）
体中がわずかに金色をしています。
丈光相（じょうこうそう）
体が輝いており、四方に光を放ちます。
細薄皮相（さいはくひそう）
皮膚は滑らかで薄く、塵ひとつの汚れも付きません。
七処隆満相（しちしょりゅうまんそう）
両手足・肩・頭の筋肉バランスが良く、丸みがあり柔軟です。
両腋下隆満相（りょうえきかりゅうまんそう）
脇は引き締まっており、凹んだところがありません。
上身如獅子相（じょうしんにょししそう）
上半身は獅子のように威風堂々としています。
大直身相（だいちょくしんそう）
身長が高くまっすぐで、体は広く端正です。
肩円好相（けんえんごうそう）
両肩が丸みをもって、豊かです。
四十歯相（しじゅうしそう）
歯が40本あり、白く清潔です。
歯斉相（しせいそう）
歯の大きさが同じで、歯並びが美しいです。
牙白相（げばくそう）
白く鋭い歯が上下にあり、鮮白です。
獅子頬相（ししきょうそう）
頬の肉が豊かで、四肢のように膨らんでいます。
味中得上味相（みちゅうとくじょうみそう）
何を食べても、最上の味を味わえます。
大舌相（だいぜつそう）
舌が大きく柔軟で、顔を覆うほどに大きいです。
梵声相（ぼんじょうそう）
声が美しく、聞くものを感動させます。
真青眼相（しんせいがんそう）
目が青い蓮花のような色をしています。
牛眼睫相（ぎゅうがんしょうそう）
牛のようにまつ毛が長く、揃っています。
頂髻相（ちょうけいそう）
頭の上の毛が盛り上がって隆起しています。
白毫相（びゃくごうそう）
眉の間に白い巻き毛があります。
まとめ
以上、如来の32の特徴｜悟りを開いた仏にある三十二相八十種好の解説でした！
如来は丸みをおびた柔らかさと、動物特有の美しさを兼ね備えた特徴があります。次に如来を見たときは、見方が変わっていることでしょう。
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